「年間休日が多かったらホワイト企業?」
「年間休日は何日から多い?」
転職先を探す1つの判断基準として、年間休日の多さが気になっているという方もいるのではないでしょうか。
そんな方のために、本記事では企業の年間休日について解説していきます。
さらには、年間休日が多かったらホワイト企業なのかということや、その他に見るべきポイントなども紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
その年間休日について、深掘りしていきますよ。
年間休日が120日あればホワイト企業
ホワイト企業とは年間休日数が120日と聞いたことがあると思います。
では実際に年間休日が120日あれば、ホワイト企業であるのかを見ていきましょう。
一般的な年間休日
1企業平均年間休日数の分布 | |||
---|---|---|---|
69日以下 | 70~79日 | 80~89日 | 90~99日 |
4.3% | 3.1% | 4.7% | 6.6% |
100~109日 | 110~119日 | 120~129日 | 130日以上 |
29.6% | 20.6% | 30.2% | 1.0% |
1企業あたりの平均年間休日数 | |||
107.0日 | |||
1労働者あたりの平均年間休日数 | |||
115.3日 |
一般的な年間休日は、平均して105日から125日程度だと言われています。
厚生労働省が令和4年に調査した結果でも、企業平均は 107.0 日となっています。
(参照:令和4年就労条件総合調査の概況)
なぜなら、多くの企業では週休2日制を多く、これに年次有給休暇を加えると105日から125日程度の年間休日数になります。
業界や企業規模によって差はありますが、この範囲が一般的だと考えられています。
休暇の取得しやすさや、労働時間なども検討する必要があります。
転職先選びの際は、年間休日数を参考にしつつ、休暇の取得しやすさや労働時間なども総合的に判断することが大切です。
年間休日が105日は労働基準法ギリギリ
年間休日が105日であることは、労働基準法でギリギリのラインです。
労働基準法では、週に1日の休日と年次有給休暇を合わせて年間105日の休日を確保することが求められています。
つまり法定の最低限の休日数が105日なのです。
これを下回る場合は、労働基準法違反の可能性があります。
したがって、転職先選びの際は、年間休日数が105日より多い企業を選ぶことをおすすめします。
年間休日が多ければホワイト企業?注意しておくべきポイント
年間休日数が多いからといって、必ずしもホワイト企業とは限りません。
休日数以外にも、企業を見極めるためのポイントがいくつかあります。
企業の実態を見極めるためにはどのようなポイントがあるのか見ていきましょう。
- 残業時間
- 離職率
- 有給消化率
年間休日以外の注意ポイント①残業時間
年間休日が多いからといって、ホワイト企業とは限りません。
年間休日以外にも、残業時間も考慮する必要があります。
年間休日が多くても、残業やサービス残業が多ければ、実質的な休みの日数は少なくなります。
残業時間の上限は、月45時間、年360時間と決められているので、この範囲に収まっているかどうかが、非常に重要なポイントです。
(参照:時間外労働の上限規制)
年間休日数は重要ですが、それだけでホワイト企業かどうかを判断するのは危険であり、転職先選びの際は、年間休日数だけでなく、残業時間も確認する事がポイントです。
年間休日以外の注意ポイント②離職率
年間休日が多くても、離職率が高い企業は、ホワイト企業とは言えないでしょう。
離職率が高いということは、社員の満足度が低く、不満の原因があることを表しています。
年間休日が多いだけでは、モチベーションや働きやすさを維持できないのです。
例えば
- 人間関係
- 仕事の内容
- キャリアプラン
などに問題がある可能性が高いです。
年間休日以外の注意ポイント③有給消化率
年間休日が多くても、有給消化率が低い企業はホワイト企業とは言えません。
有給消化率が低いということは、社員が有給休暇を取得しにくい職場環境である可能性が高いです。
長時間労働や休暇を取りにくい雰囲気など、職場の問題を表しています。
休暇を取得しやすい環境かどうかを確認することが大切です。
年間休日だけじゃない!ホワイト企業はどうすればわかる?
年間休日数は、ホワイト企業を判断する上で重要なことの一つですが、それだけでは十分とは言えません。
ホワイト企業を見極めるためには、その他にも注目すべきポイントがあります。
ホワイト企業を見極めるためのポイントとは、どのようなものがあるのか見ていきましょう。
- オフィスの綺麗さ
- 研修制度の充実度
- 女性も働きやすい環境か
オフィスの綺麗さ
オフィスの綺麗さは、ホワイト企業を見極める上で重要なポイントの一つです。
また、快適な職場環境は、社員のモチベーションに直結します。
オフィスの雰囲気は、その会社で働くイメージを大きく左右し、会社が社員の働く環境を大切にしているかどうかを判断することができます。
転職先選びの際は、オフィスの雰囲気もしっかりとチェックし、働きやすそうな環境かどうかを確認しましょう。
研修制度の充実度
充実した研修制度は、ホワイト企業の特徴の一つです。
社員の成長を支援する研修制度は、会社が人材育成に力を入れていることの表れであり、人材育成に力を入れていることで、スキルアップにつながります。
自分のスキルを高められる環境は、働くうえでとても大切です。
職先選びの際は、研修制度についても確認し自分のスキルを高められる環境かどうかを見極めることが大切です。
女性も働きやすい環境か
女性が働きやすい環境かどうかは、ホワイト企業を判断する上で重要な視点です。
女性が活躍できる環境づくりに積極的な企業は、社員を尊重し個人の能力を最大限に活かそうとする姿勢があります。
また、このような企業は社員の生活にも配慮していることが多いです。
転職先選びの際は、女性の就業環境についても確認し、誰もが働きやすい職場かどうかを見極めましょう。
ホワイト企業の年間休日にまつわるよくある質問
ホワイト企業の年間休日数は、転職先を選ぶ上で大切な一つですよね。
ホワイト企業の年間休日についての、よくある質問を見ていきましょう。
Q. ホワイト企業の平均的な年間休日数は何日くらいですか?
ホワイト企業の平均的な年間休日数は、120日前後だと考えられます。
ホワイト企業では、年間休日に加えて
- 祝日
- 年末年始休暇
- 夏季休暇
などの特別休暇を設けています。
また、有給休暇の取得を合わせると、年間休日数は120日前後になることが多いです。
休日数は、社員のプライベートを大切にする企業の目安になります。
したがって、年間休日数が120日前後の企業を選ぶことをおすすめします。
Q. 転職先を選ぶ際、年間休日数はどの程度重視すべきですか?
転職先選びにおいて、年間休日数は重要な判断材料の一つですが、他の要素とのバランスを考えることが大切です。
年間休日だけで企業の良し悪しを判断することはできません。
- 仕事内容
- 社風
- 給与
- 福利厚生
など、他の条件も考慮する必要があります。
転職先選びでは、年間休日数を参考にしつつ、他の条件とのバランスを見ながら、総合的に判断しましょう。
Q. 年間休日数が多くても、ブラック企業である可能性はありますか?
年間休日数が多くても、ブラック企業である可能性はあります。
休日数が多くても
- 長時間労働
- 過度な残業
- パワハラ
などの問題がある企業は、ブラック企業と言わざるを得ません。
表面的な数字に惑わされず、企業の実態をしっかり見極めることが大切です。
休日数だけでなく労働時間や職場環境など、他の要素も含めて判断しましょう。
Q. 年間休日120日はいつから義務化ですか?
年間休日120日は法律で義務化されているわけではありません。
労働基準法では、年間105日の休日を設けることが定められています。
つまり、年間休日120日は法律で義務化されているわけではなく、企業の判断で設定されている休日数と言えます。
したがって、法的な義務ではないことを理解しておくことは大切です。
企業によって休日数は異なるため、自分に合った休日数の企業を選ぶことが重要ですね。
Q. 年間休日が105日でもホワイト企業な場合はありますか?
年間休日が105日でも、ホワイト企業の場合はあります。
休日数が105日でも、有給取得率が高かったり労働時間が短かったりする企業であれば、ホワイト企業と言えるでしょう。
年間休日数は大切ですが、それ以上に重要なのは、企業の休日に対する姿勢だと思います。
社員の生活を尊重し、有休取得を推奨する企業であれば、ホワイト企業と言えるのではないでしょうか。
数字だけにとらわれず、企業の姿勢を見抜くことが大切ですね。
企業の休日に対する姿勢を見極め、自分に合った企業を選ぶことが重要だと言えるでしょう。
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重要なのは年間休日だけではない
本記事では、年間休日が多いとホワイト企業かということについて解説してきました。
年間休日が多いに越したことはありませんが、それだけでホワイト企業と判断してしまうのはよくありません。
休日の多さを転職活動の軸にする場合でも、その他のポイントもよく見ておく必要があります。